日本放射線技術学会雑誌
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123I-IMP によるラットランド法を応用した定量的脳血流量の検討 : 動脈採血法と静脈採血法の比較
青木 茂北野 外紀雄
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1992 年 48 巻 5 号 p. 730-736

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抄録

1)オクタノール抽出率, VC/ACについて動脈血と静脈血に経時的に有意な差を見出せなかった.2)左右脳の補正は最大5.2%の補正が必要な症例もあり, できる限り行うべきである.3)静脈採血が困難な場合, 体循環血圧低下に伴う四肢末梢循環不全や採血部位のAVシャント, 浮腫, 血腫など四肢局所の末梢循環不全の存在する場合VC, ACに誤差の出る可能性が大きいと思われる.4)一部例外を除き脳血流量定量化の日常検査として, 動脈採血に代わり静脈採血で充分に定量評価が可能と思われた.

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© 1992 公益社団法人 日本放射線技術学会
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