日本放射線技術学会雑誌
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386. 胸部 X 線撮影条件に関する検討 (第 3 報)(画像理論-7 胸部撮影条件)
佐々木 清昭佐久間 俊光阿部 久義大久 敏弘伊藤 道明安彦 茂
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1992 年 48 巻 8 号 p. 1469-

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抄録

REGカーブによる表示法は、通常の濃度に対するグラディエント値のカーブの様に、フィルム自体の特性のみを表わす場合と比べて、被写体透過後のX線強度ごとの写真コントラストへの対応を把握するのが容易であり、ラチチュードの異なるフィルム間での写真コントラストの比較に有用である。撮影電圧の変化により被写体コントラストを調整できる範囲はそれほど広いものではなく、フィルム特性に合わせた撮影電圧の設定が必要である。シミュレーション上は、肺野における微小コントラスト像の認識能に差はみられないが、実際の写真上はさらに高い周波数域まで信号成分が存在するので、その点も考慮する必要がある。

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© 1992 公益社団法人 日本放射線技術学会
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