日本放射線技術学会雑誌
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ICRPの新勧告に向かって
ロジャー H クラーク
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2000 年 56 巻 10 号 p. 1214-1217

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抄録

ICRPがとってきた, しきい値なしの直線仮説に対して批判されてきた理由について分析する.ICRPの主委員会は種々の問題を検討した結果, 個人に重点をおく考え方に基づく, より簡潔なやり方-それは社会に重点をおくこれまでの判断基準からの移行を意味する-について.目下, 意見を求めている.本提案はすでにIRPAを通じて公表されている.ICRPは, 寄せられたコメントやIRPA-10の会議で出された意見に基づいて, 次期勧告の概要の作成を始めようとしている.ICRPとしては今後4〜5年のうちに新勧告を作成することを考えている.本論文では, 勧告の作成にあたって扱われるべき諸問題を指摘する.またここには「合理的に実際的な限り低い(As Low as Reasonably Practicable(ALARP)」という概念が提示されている.最後にICRPは, 新勧告の一部をなすものとして環境放射線防護の考え方を提示することをすでに決めた.

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© 2000 公益社団法人 日本放射線技術学会
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