日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下に整復したS状結腸間膜内ヘルニアの1例
磯部 秀樹滝口 純林 健一三浦 卓也稲葉 行男渡部 修一
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2007 年 68 巻 2 号 p. 447-451

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抄録
症例は54歳, 男性. 腹痛と嘔吐を主訴に来院した. 手術既往歴はなく, 腹部所見では圧痛と軽度の反跳痛を認めたが筋性防御はなかった. 腹部CTで小腸の拡張が著明で内ヘルニアが疑われたが, 症状が軽くイレウス管留置による保存的療法を行った. 連日排液は良好であったがイレウスの改善を認めなかったため, 入院4日目にイレウス管から小腸造影を行った. 左下腹部にループ状の拡張した小腸とその口側, 肛門側の締め付け様の狭窄部が造影された. 腹部CT所見とあわせ, S状結腸間膜ヘルニアを疑い腹腔鏡下手術を施行した. 腹腔鏡下に観察すると, S状結腸間膜左葉に小腸が引き込まれ, 回腸が約4cm嵌入していた. 鉗子によって整復を行い, S状結腸間膜左葉に約3cmのヘルニア門を確認した. ヘルニア門はクリップで縫縮した. 術後経過は良好で術後第12日目に退院となった.
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© 2007 日本臨床外科学会
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