日本臨床外科学会雑誌
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症例
小腸腸間膜脂肪織炎の1例
下地 克正大城 淳金城 治國吉 幸男
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2007 年 68 巻 2 号 p. 452-456

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抄録
腸間膜脂肪織炎は, 腸間膜脂肪織に生じる原因不明の非特異的炎症疾患である. 今回, われわれは小腸腸間膜脂肪織炎の1手術例を経験したので報告する. 症例は79歳の女性で便通異常, 心窩部不快感を主訴に来院. 腹部CTで小腸に腫瘤を認めたため, 手術目的入院となった. 手術を施行したところ, 小腸に腫瘤性病変は認めず, 小腸の腸間膜側に帯状につらなった小結節が多数認められた. 小腸部分切除を施行した. 病理検査結果は, 腸間膜脂肪織炎であった. 術後経過は良好で, 合併症は認めなかった. 術後リハビリを行い, 術後27日目に軽快退院となった. 再発は認められていない. 腹部症状があり, 腹部CT検査で腹腔内腫瘤を認めた場合, 本疾患も念頭に置く必要があると考えられた.
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© 2007 日本臨床外科学会
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