日本臨床外科学会雑誌
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症例
FDG-PET限局性高集積にて膵癌を疑われた腫瘤形成性膵炎の1例
中平 伸杉本 圭司田村 茂行棟方 哲冨田 尚裕
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キーワード: 膵癌, 腫瘤形成性膵炎
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2007 年 68 巻 4 号 p. 981-984

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抄録
症例は53歳, 男性. 口渇および体重減少 (-10kg/1カ月) にて精査したところ, 耐糖能異常 (HbA1C12.2%), 腫瘍マーカー上昇 (CEA4.9ng/ml, CA19-9 325U/ml) を指摘された. 腹部CTにて膵頭部腫大および周囲のリンパ節腫大を認めたため, 膵癌を疑いERCPを行ったが, 主膵管の壁不整像認めず, 細胞診陰性であった. 良悪性鑑別のためFDG-PET施行したところ, 膵頭部の腫大部位に一致してFDGの異常集積 (standardized uptake value ; SUV=3.62) を認めた. 膵癌が強く疑われ, 膵頭十二指腸切除術を施行した. 術中, 膵は全体的に硬化し腫瘤は不明瞭で, 切除標本でも明らかな腫瘤を認めなかった. 病理組織検査では膵実質の萎縮と炎症細胞浸潤, 間質には線維化を認め, 慢性および急性膵炎に相当する像を示し, 悪性所見は認めなかった. FDG-PET高集積にて膵癌との鑑別が困難であった腫瘤形成性膵炎の1例を経験したので報告する.
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© 2007 日本臨床外科学会
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