日本臨床外科学会雑誌
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症例
Plummer-Vinson症候群に発症した胃癌の1例
竹本 大樹塩田 摂成岸本 弘之日野原 徹
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キーワード: Plummer-Vinson症候群, 胃癌
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2008 年 69 巻 3 号 p. 548-552

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抄録
Plummer-Vinson症候群は嚥下障害,鉄欠乏性貧血および舌炎を主徴とする症候群で,下咽頭癌や頸部食道癌との合併が多いとされる.今回われわれは,Plummer-Vinson症候群に発症した胃癌の1例を経験したので報告する.症例は62歳,男性.30年前より貧血,嚥下困難を自覚.最近になって嚥下困難が増悪したため来院.血液検査にて鉄欠乏性貧血を認めた.上部消化管精査にて食道入口部に膜様狭窄(食道web)を認めた.また胃体部大彎にI型腫瘍を認め,組織学的に胃癌と診断された.Plummer-Vinson症候群に発症した胃癌の診断で根治的胃亜全摘術を施行した.病理組織学的に乳頭腺癌であった.現在再発兆候無く,鉄剤の内服にて貧血および嚥下困難は認めていない.今回,Plummer-Vinson症候群と胃癌との明確な関連性は指摘できなかったが,本症候群の患者に対しては,胃癌の発症も念頭に置いた診療が必要と考えられた.
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© 2008 日本臨床外科学会
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