日本臨床外科学会雑誌
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症例
腸閉塞を契機に発見された静脈硬化性腸炎の1例
上神 慎之介宮本 勝也藤本 三喜夫山東 敬弘中井 志郎
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2008 年 69 巻 3 号 p. 598-603

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抄録
症例は77歳,女性.2002年11月突然の嘔気,嘔吐のため近医を受診した.腸閉塞と診断され加療後軽快退院となったが,再び同様の症状が出現し精査加療目的にて当院内科を紹介受診した.腹部X線検査で右側結腸壁に沿った石灰化,CT検査で回盲部から横行結腸にかけての壁肥厚,上行から横行結腸壁では結節状の石灰化を認めた.大腸内視鏡検査で浮腫状粘膜,暗紫青色変化,血管透見像の消失を認め,静脈硬化性腸炎と診断され保存的に加療されていたがイレウス症状を繰り返すため当科に紹介となった.2002年12月に手術を施行し術後病理所見にて静脈硬化性腸炎の確定診断を得た.術後5年になるが現在まで再発を認めていない.
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© 2008 日本臨床外科学会
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