日本臨床外科学会雑誌
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症例
下行結腸皮膚瘻を形成した大腸憩室炎の1例
門口 幸彦野浦 素
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キーワード: 大腸憩室炎, 結腸皮膚瘻
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2008 年 69 巻 7 号 p. 1712-1716

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抄録
症例は44歳,男性.左鼠径部の腫脹を主訴として入院になり,左鼠径部に膿瘍を形成した.膿瘍の切開により糞便の排出があり,この部分に瘻孔を形成した.検査の結果,大腸憩室炎による下行結腸皮膚瘻であった.横行結腸人工肛門を造設し保存的に瘻孔の閉鎖をはかったが瘻孔は閉鎖せず,3期的に結腸切除術を行うことにより治癒した.切除された腸管には瘻孔が形成されており,腸管壁は肥厚し内腔狭窄を起していた.大腸憩室炎による結腸皮膚瘻は非常に稀な疾患であり,若干の文献的考察を加えてここに報告する.
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© 2008 日本臨床外科学会
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