日本臨床外科学会雑誌
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症例
ステロイド投与により消失した重症筋無力症合併胸腺腫の1例
荒井 宏雅利野 靖山中 澄隆湯川 寛夫和田 修幸益田 宗孝
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キーワード: 胸腺腫, ステロイド, 消失
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2008 年 69 巻 9 号 p. 2189-2192

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抄録
症例は65歳,男性.胸腺腫を合併した重症筋無力症(MGFA分類IIIb期)の診断で当院神経内科に入院.抗コリンエステラーゼ薬内服,血漿交換療法,メチルプレドニゾロン1000mg/日×3日間のステロイドパルス療法を施行し,以後ステロイド50mg/日の内服となった.ステロイド導入後約1カ月の胸部CTでは指摘された腫瘤は画像上消失していた.拡大胸腺摘出術を施行し,術後病理診断は胸腺腫(Müller-Hermelink分類混合型,WHO分類Type B2)の退行性変化であった.術前にステロイド導入を行った胸腺腫合併重症筋無力症においては,胸腺腫の退縮の可能性もあることを念頭に置くことが肝要である.
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© 2008 日本臨床外科学会
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