日本臨床外科学会雑誌
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症例
統合失調症を併存した甲状腺内機能性副甲状腺嚢腫の1例
敦賀 陽介高橋 弘昌折茂 達也数馬 尚之井上 行信高橋 雅俊
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2009 年 70 巻 2 号 p. 380-383

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抄録
症例は36歳,男性.17歳より統合失調症を発症し,前医にて入院加療を行っていた.転院時,高Ca血症,高ALP血症が指摘され,intact PTH(iPTH)も1,221pg/mlと高値であることから原発性副甲状腺機能亢進症と診断された.甲状腺右葉下極に4cm大の柔らかい腫瘤を触知し,US,CTでは同部位に嚢胞性腫瘤を認めた.MIBIシンチでも同部位に集積を認めたため,甲状腺内機能性副甲状腺嚢腫と診断,甲状腺右葉切除術を施行した.嚢胞内容液中のiPTH 317,400pg/mlであった.術直後よりiPTHの低下を認め,術後3日目より低Ca血症を認めた.病理組織検査では,嚢胞壁には主細胞に似た細胞からなる腫瘍組織を認め,主細胞腺腫と診断された.機能性副甲状腺嚢腫は比較的稀な疾患であり,甲状腺内に発生するものはさらに稀である.文献的考察を加え報告する.
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© 2009 日本臨床外科学会
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