日本臨床外科学会雑誌
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症例
乳腺巨大悪性葉状腫瘍の1例
平光 高久間瀬 隆弘西 鉄生大西 英二橋本 昌司永田 二郎
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2009 年 70 巻 2 号 p. 389-393

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抄録

症例は46歳,女性.1995年頃から右乳房の腫瘤を自覚.2006年1月頃より急速に増大した.2006年7月当科紹介受診となった.右乳房全体を占める小児頭大の巨大な腫瘤を認め,針生検にて葉状腫瘍と診断した.浸潤部が疑われた大胸筋の部分切除を含めた胸筋温存乳房切除術および,腋窩リンパ節レベルII郭清を施行した.切除標本は,出血と壊死を伴う分葉状の淡黄白色腫瘍で,重量は3,927gであった.病理組織学的検査にて,悪性葉状腫瘍と診断した.今回われわれは,乳腺巨大悪性葉状腫瘍の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

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© 2009 日本臨床外科学会
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