日本臨床外科学会雑誌
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症例
肝原発carcinoid腫瘍と診断した1例
中木村 繁神山 俊哉中西 一彰横尾 英樹松下 通明藤堂 省
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2009 年 70 巻 2 号 p. 481-485

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抄録
症例は71歳,女性.2006年近医で胆嚢結石症・胆嚢ポリープに対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した際に,S2,S5に1cm大の肝腫瘍を指摘されたが経過観察としていた.2007年9月に腫瘍径の増大と,新病変を認めたため当科紹介となった.CTにてS3,S5,S8に動脈相,平衡相にて腫瘍内部よりゆっくりと造影され,転移性肝癌,胆管細胞癌などを疑った.上部下部消化管検査,およびpositoron emission tonography(PET)検査を施行するも肝以外に腫瘍性病変を認めず,腫瘍マーカー(AFP,PIVKAII,CEA,CA19-9)も陰性であったため,肝生検を行いchromogranin Aが陽性,synaptophysinが弱陽性であり肝原発carcinoid腫瘍と診断した.治療は肝左葉切除,S5,S8部分切除を施行し,現在外来通院中である.carcinoid腫瘍は74%が消化管に原発すると報告されており,肝臓に原発することは稀であるため,文献的考察を加え報告する.
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© 2009 日本臨床外科学会
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