日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下手術にて診断・治療した子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例
吉村 文博古田 晋平金谷 誠一郎小森 義之櫻井 洋一宇山 一朗
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2009 年 70 巻 2 号 p. 565-569

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抄録
症例は60歳,女性.腹痛と嘔吐を主訴に近医受診後,当科紹介となった.入院時腹部単純CT上所見にて骨盤内に拡張した小腸を認め子宮が右側に偏位していた.イレウス管の挿入で症状は軽快したが,下部小腸に完全狭窄を認め,入院7日目に診断確定,加療のために腹腔鏡下手術を行った.回腸末端より約1mの回腸が左子宮広間膜に生じた径3cmの裂孔に嵌頓していた.嵌頓した回腸を還納し,裂孔を吸収糸にて縫合閉鎖した.術後経過良好で術後9病日に退院となる.
子宮広間膜裂孔ヘルニアは,子宮広間膜に生じた異常裂孔に起因する内ヘルニアであり比較的稀な疾患である.今回,イレウス症状にて発症した子宮広間膜裂孔ヘルニアの1手術例を経験したので,本疾患の本邦報告例を集計しその臨床学的特徴を考察した.
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© 2009 日本臨床外科学会
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