抄録
症例は82歳,女性.心窩部違和感のため近医受診,上部消化管内視鏡検査で陥凹性病変認め組織学的に胃癌と診断,当院紹介となった.0-IIc早期胃癌の診断でD1+αリンパ節郭清を伴う幽門側胃切除術を施行,一部sm浸潤を伴う早期胃癌で,腫瘍周囲の胃粘膜にサルコイド反応を認めた.また郭清したリンパ節に転移は認めなかったが,胃粘膜同様サルコイド反応を認めた.悪性腫瘍に伴うサルコイド反応は胃癌,肺癌に多いとされているが,早期胃癌において胃壁にもサルコイド反応を認めた報告は自験例を含め6例と稀であり,文献的考察を加え報告する.