日本臨床外科学会雑誌
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症例
胃小細胞癌の1例
青山 徹玉川 洋韓 仁燮藤澤 順松川 博史益田 宗孝
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2009 年 70 巻 7 号 p. 1987-1991

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抄録
症例は75歳,男性.2007年11月に下血が出現し,精査目的で上部消化管内視鏡を施行した.胃体部に潰瘍を伴った2型腫瘍を認め,生検の結果small cell carcinomaであった.また,同時に施行した免疫染色では,Chromogranin Aが陽性であった.胃小細胞癌(T2(MP),N0,M0,H0,P0,c StageIB)の診断で,2008年2月幽門側胃切除術,D1+α郭清,Billroth-I再建術を施行した.術後病理診断は,pT2(MP),N1,M0,H0,P0,CYX,根治度Bであった.併存疾患に脳出血後遺症として認知症があり,術後補助化学療法を行わずに経過観察とした.術後4カ月目の腹部造影CT検査で多発肝転移を認め,TS-1 100mg/日の内服を開始した.術後5カ月目に肝転移が進行し永眠した.胃小細胞癌は比較的稀とされる疾患であり,予後はきわめて不良である.現在,標準治療は確立されていない.今回われわれは,胃小細胞癌の1例を経験したので,本邦報告例の治療法と予後についての検討を含めて報告をする.
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© 2009 日本臨床外科学会
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