日本臨床外科学会雑誌
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症例
穿孔性腹膜炎を契機に発見され消化管出血をきたした壁外発育型胃GISTの1例
佐野 文国枝 克行松橋 延壽田中 千弘長尾 成敏河合 雅彦
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2009 年 70 巻 7 号 p. 1981-1986

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抄録
GISTの予後不良因子に,腫瘍径,転移,臓器浸潤,腫瘍破裂,播種,不完全切除などがあげられる.われわれは穿孔,出血をきたした肝転移を伴う胃GISTの1例を経験したので報告する.症例は69歳,男性.2007年7月頃から心窩部不快感を自覚していたが,11月末に心窩部痛,コーヒー残渣様嘔吐を認め,当院に紹介された.腹部CTにて少量の腹腔内遊離ガス像,胃壁外に17cm大の腫瘍性病変,多発肝転移を認めた.胃内視鏡検査では穹窿部大彎の粘膜下腫瘍からの出血がみられた.胃粘膜下腫瘍による穿孔性腹膜炎と診断し,待機手術のために入院とした.入院12日目に大量吐血をきたしたため,左胃動脈上行枝の塞栓術を行った.一時的止血はできたが,再出血の危険もあり翌日胃全摘術を施行した.病理組織診断にて胃GISTと診断された.メシル酸イマチニブの内服を行っているが,術後13カ月経過した現在,肝転移巣の増大はみられていない.
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© 2009 日本臨床外科学会
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