日本臨床外科学会雑誌
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症例
術前放射線化学療法にmFOLFOX6を加え骨盤内臓全摘術を回避した局所進行直腸癌の1例
水上 達三大野 耕一鈴木 善法藤森 勝関下 芳明川見 弘之
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2009 年 70 巻 7 号 p. 2098-2103

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抄録
症例は61歳,男性.腹痛,肛門痛,下血を主訴に近医受診.直腸癌(Rb),前立腺浸潤の診断にて,前医紹介受診.サブイレウス状態にあったためS状結腸双孔式人工肛門造設術を施行.その後化学放射線療法(40Gy+UFT/UZEL)施行し,手術適応を含め当科紹介受診.骨盤内臓器全摘を回避する目的でmFOLFOX6追加後再評価の方針となった.5コース終了後,腫瘍は著明に縮小を認め,MRI,EUSにて前立腺浸潤の所見を認めないため,腹会陰式直腸切断術を施行した.前立腺から直腸右側前壁は癒着が強固であり,前立腺被膜部を含む瘢痕組織の切除も行った.切除標本上,腺癌成分は大部分が消失し,化学放射線療法の組織学的効果判定基準はGrade2と評価された.高度進行直腸癌症例の中には放射線化学療法に高感受性の症例が存在する.
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© 2009 日本臨床外科学会
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