日本臨床外科学会雑誌
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症例
カプセル内視鏡とダブルバルーン内視鏡を用いて術前診断された腎細胞癌小腸転移の1例
渡辺 一輝, 野家 環, 伊藤 契, 針原 康, 古嶋 薫, 小西 敏郎
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2010 年 71 巻 1 号 p. 128-131

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抄録
症例は10年前に右腎細胞癌の既往がある68歳男性.貧血を指摘されたが,上・下部内視鏡検査で問題を認めなかった.カプセル内視鏡を施行すると小腸に隆起性病変を認めたため,ダブルバルーン内視鏡を行い,回腸末端から180cmの小腸にIspポリープを認め,生検で腎細胞癌の小腸転移と診断した.回腸部分切除を行ったところ,病理組織でも腎癌の小腸転移の診断だった.その7カ月後に再度,小腸転移を認め小腸部分切除を施行しているが現在初回手術から16カ月生存中である.腎癌は術後長期間にわたって異時性転移を認めるが,小腸転移はその中でも稀で,診断が困難であることが多い.しかし,早期発見により本症例のように延命やQOLの向上につながる症例もあるため,腎癌の既往がある場合には,腎癌小腸転移も疑って,積極的にカプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡を施行する必要がある.
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© 2010 日本臨床外科学会
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