抄録
症例は47歳,男性.平成14年12月,十二指腸潰瘍穿孔に対して大網被覆術を施行したが,潰瘍出血を繰り返したため,その8日後に幽門側胃切除術・Roux-en Y再建を行った.平成17年10月,全身浮腫を主訴に当院を受診.11月に大腸内視鏡を行ったところ,胃空腸吻合部と横行結腸を交通する巨大な瘻孔を認めた.上部消化管造影でも交通が確認され,胃空腸結腸瘻と診断した.平成18年4月,瘻孔部を含む胃空腸部分切除・横行結腸部分切除術を行った.本症は下痢や体重減少で発症することが最も多く,胃切除後にこれらの症状を示す場合には本症を念頭に置く必要があると考えられた.