日本臨床外科学会雑誌
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症例
胃癌術後異時性多発肝転移に対しラジオ波焼灼療法を行った1例
迫川 賢士大枝 守大田垣 純高永甲 文男
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2010 年 71 巻 5 号 p. 1264-1268

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抄録
症例は76歳,男性.2006年6月に3型進行胃癌に対し幽門側胃切除術,D2リンパ節郭清を施行した.術後病理学的診断は,tub1,pT3,INFβ,ly2,v1,pN1,f-Stage IIIAで根治度Bの手術であった.術後補助療法としてUFT内服を2007年1月まで行いその後経過観察していたが,2007年7月のCT検査にて肝S6に2cm大の転移巣が出現した.本人の希望によりRFAを施行する方針となり,2007年9月に1回目のRFAを施行した.以後,2009年12月までに肝S4,S1,S8にそれぞれ異時性に3cm以下の転移巣が出現し,焼灼病変の再燃も含め,初回のRFAからおよそ2年3カ月の間に計6回のRFAを施行した.この間,他の遠隔転移再発は認めなかった.
自験例はshort intervalに異時性多発肝転移を認めたが,1度の転移個数は少なくかつすべて3cm以下であったことから,RFAのみで一定の治療効果が得られたものと思われる.適応によっては胃癌肝転移の局所療法として,RFAは有効な治療法の一つとなり得る可能性がある.
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© 2010 日本臨床外科学会
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