日本臨床外科学会雑誌
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症例
胆嚢癌併存疑いのため術式選択に苦慮した黄色肉芽腫性胆嚢炎の2例
金城 達也砂川 宏樹當山 鉄男稲嶺 進座波 久光大城 直人
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2010 年 71 巻 7 号 p. 1832-1836

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抄録
黄色肉芽腫性胆嚢炎(Xanthogranulomatous cholecystitis;XGC)は,胆嚢壁内に肉芽腫性結節を形成する胆嚢炎の一亜型である.周辺臓器への炎症性浸潤を呈するような高度炎症を伴う症例では,胆嚢癌との鑑別が困難であることが多く,拡大手術が施行されることもある.またXGCには胆嚢癌併存症例が報告されており,術式選択を慎重に行うべきである.今回,胆嚢癌の併存が疑われ,術式選択に苦慮した2症例を経験した.2症例ともに50歳台の男性で,右季肋部痛が主訴であった.両症例とも術前診断はXGCであったが,胆嚢壁の不整な肥厚および周辺臓器へ炎症性浸潤所見,さらにFDG-PETで胆嚢に異常集積像を認め,胆嚢癌の併存を完全に否定しえなかった.いずれの症例も術中所見では明らかな悪性所見はなく,拡大胆嚢摘出術を施行.病理学的所見ではXGCの診断であった.自験例を踏まえて,文献的考察を加え報告する.
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© 2010 日本臨床外科学会
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