抄録
近年、ロボットが一人暮らしの高齢者の話し相手として利用されるようになってきたが、現状では、ロボットが、高齢者の興味や生活環境に沿った日常会話を行うことは難しい。その一つの要因として、自然な会話の流れをつくるために必要な言語資源が十分に収集されていないことが挙げられる。筆者らの一人(首藤)は、長年に亘り、日本語の複単語表現の収集を行い、日本語複単語表現辞書としてまとめている。本稿では、この日本語複単語表現辞書を基に、「本当?」、「参ったなあ」等の日本語の呼びかけ・応答・挨拶・独言・間投表現に発話者の感情情報を付与した会話表現辞書の試案を紹介する。また、そのロボットへの応用可能性について検討する。