日本臨床外科学会雑誌
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症例
術前診断にMDCTが有用であったWinslow孔ヘルニアの1例
内藤 雅人長谷川 傑政野 裕紀浅生 義人古山 裕章吉村 玄浩
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2010 年 71 巻 7 号 p. 1874-1878

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抄録
症例は開腹歴のない18歳,女性.嘔吐,腹痛を主訴に来院.腹部造影MDCTにて下大静脈と門脈との間,すなわちWinslow孔への小腸間膜の集簇像と小腸絞扼像が明瞭に描出された.Winslow孔ヘルニアによる絞扼性イレウスと診断し,緊急開腹し小腸部分切除術を施行した.Winslow孔の開大はなく同部への大網充填や閉鎖は施行しなかった.開腹歴のない若年者のイレウスにおいてはWinslow孔ヘルニアをはじめとした内ヘルニアの可能性も考慮に入れるべきであり,鑑別診断には多角的かつ詳細な画像が得られるMDCTが非常に有用であると考える.
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© 2010 日本臨床外科学会
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