日本臨床外科学会雑誌
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症例
術後13年目に傍大動脈リンパ節転移をきたした小腸GISTの1例
仲田 健男中林 幸夫鈴木 文武渡部 通章大塚 正彦
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2010 年 71 巻 9 号 p. 2373-2378

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抄録
症例は70代,女性.1995年,小腸GIST(gastrointestinal stromal tumor)に対し小腸部分切除を施行した.2008年2月,健診の腹部エコーで腹部腫瘤を指摘され精査となった.腹部MRIのDWIBS(Diffusion weighted Whole body Imaging Background signal Suppression)で異常信号を呈する2.6×3.4cmの腫瘤を腹部大動脈左側に認めた.同年5月,GISTの後腹膜転移と診断し,imatinibを投与したが横紋筋融解症を認め中止した.その後,腫瘍切除し,術中所見と病理所見よりGISTの傍大動脈リンパ節転移と診断した.2009年2月,MRIのDWIBSにて,傍大動脈リンパ節転移の残存を認め,広範囲傍大動脈リンパ節郭清術を施行した.病理でリンパ節2個に転移を認めた.術後1年以上となる現在,再発なく経過中である.今回,初回手術後13年で傍大動脈リンパ節のみに転移再発を認めたGISTの手術症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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© 2010 日本臨床外科学会
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