日本臨床外科学会雑誌
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症例
Prolene Hernia System®にて修復した特発性上腰ヘルニアの1例
岩田 英之畑中 正行鈴木 哲郎堀 義城須佐 真由子鈴木 淳一
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キーワード: 上腰ヘルニア, 上腰三角, PHS
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2010 年 71 巻 9 号 p. 2486-2489

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抄録
腰部における解剖学的抵抗減弱部位として上腰三角,下腰三角が知られており,まれに同部位にヘルニアが発生することがある.今回われわれはProlene Hernia System®を用いて修復した特発性上腰ヘルニアの1例を経験したので報告する.
症例は71歳,男性.右腰背部腫瘤を主訴に受診した.右腰背部に,約7cm大の弾性軟な無痛性の腫瘤を認めた.CTにて右第12肋骨下縁より皮下に突出する後腹膜脂肪織を認めたため,上腰ヘルニアと診断し手術を施行した.手術所見では,ヘルニア嚢をもたない7cm×6cmの後腹膜脂肪織の脱出を認め,ヘルニア門は1.5cm大であった.脱出した脂肪織は用手的剥離により容易に還納でき,PHSを用いてヘルニア門を修復した.術後第3病日に退院し,1年4カ月を経過した現在,再発を認めていない.
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© 2010 日本臨床外科学会
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