日本臨床外科学会雑誌
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原著
胸部食道癌手術における機械的腸管前処置の意義
古角 祐司郎佐藤 弘坪佐 恭宏
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2012 年 73 巻 1 号 p. 1-6

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抄録
目的:胸部食道癌手術における機械的腸管前処置(mechanical bowel preparation;MBP)の意義について検討した.方法:当院で胸部食道癌手術を施行した59例を対象とし,ヒマシ油を用いたMBP施行群(n=32)とMBP非施行群(n=27)の2群に分類し,これらを比較することで術前MBPの有無が手術および術後経過に及ぼす影響について検討した.結果:両群において術当日体重は入院時体重に比べて有意に減少していた.またMBP施行群の体重減少は,MBP非施行群より有意に大きかった(MBP施行vs非施行:-1.1 vs -0.8kg,P=0.024).両群ともに術中便失禁は認めなかった.MBP非施行群の方が術後初回排便は有意に早かった(MBP施行vs非施行:6vs4病日,P=0.005).術後在院日数と術後合併症に有意差を認めなかった.結論:胸部食道癌患者に対する術前MBPのメリットは示されず,ルーチンのMBP施行は必要ないと思われた.
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© 2012 日本臨床外科学会
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