日本臨床外科学会雑誌
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症例
集学的治療により長期生存した空腸GIST同時性多発肝転移の1例
豊川 貴弘金澤 景繁山本 篤清水 貞利山下 好人西口 幸雄
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キーワード: GIST, 肝転移
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2012 年 73 巻 1 号 p. 69-74

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抄録
症例は69歳,女性.2000年1月に多発肝転移併存空腸gastrointestinal stromal tumor(以下,GISTと略記)に対して空腸部分切除術が施行され,残存肝転移に対して肝動脈化学塞栓療法,経皮的エタノール注入療法やラジオ波焼灼療法による治療を行っていた.2003年7月よりイマチニブ投与を開始したところ,5年以上SDを維持したが,2009年4月に肝S6に3cm大の新病変が出現した.4カ月後のCTで同部位のみ増大したため,2009年10月に肝部分切除術を施行した.退院後イマチニブの投与を再開し,初回手術より130カ月(肝切除より14カ月)無増悪生存中である.GISTの同時性肝転移は非常に予後が不良であるが,イマチニブの投与と肝切除を含めた集学的治療により長期にわたる病勢コントロールが可能となった.
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© 2012 日本臨床外科学会
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