日本臨床外科学会雑誌
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症例
単発性後腹膜神経線維腫の1例
猪川 祥邦杉本 博行末永 雅也野本 周嗣竹田 伸小寺 泰弘
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2012 年 73 巻 10 号 p. 2679-2685

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抄録
症例は58歳,女性.体重減少を主訴に他院受診.精査にて後腹膜腫瘍を指摘され,手術依頼のため当科紹介受診となった.CTでは肝背側に9.4cm大の境界明瞭な低吸収腫瘤であり,下大静脈,肝静脈を腹側に圧排していた.副腎機能を含め,採血データ上特記すべき異常を認めなかった.後腹膜腫瘍の診断にて2011年9月,手術を施行した.腫瘤は下大静脈,肝静脈からの剥離は可能であったが,右副腎との剥離がやや困難であり,後腹膜腫瘍切除術,右副腎合併切除を施行した.術後病理学的に神経線維腫と診断された.神経線維腫症1型(von Recklinghausen病)を伴わない単発性の神経線維腫はまれであると報告されており,若干の文献的考察を加えて報告する.
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© 2012 日本臨床外科学会
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