日本臨床外科学会雑誌
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症例
偶発的に発見された胆嚢脂肪腫症の1例
藤澤 健太郎杉村 好彦川村 英伸畠山 元
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2012 年 73 巻 12 号 p. 3244-3248

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抄録

症例は46歳,女性.2008年11月,人間ドックにて胆嚢の異常を指摘され,当院受診.腹部CTで胆嚢周囲に広範な脂肪増生を認めた.腹部MRIでは脂肪と同等の信号強度の一部不均一な内部に隔壁構造を持つ高信号領域が胆嚢周囲を取り囲んでおり,脂肪を含む腫瘤形成が考えられた.またCA19-9が高値を示していた.胆嚢脂肪腫症と診断したが,脂肪肉腫などの悪性疾患も否定できなかったため,2009年3月胆嚢摘出術および肝床切除術を施行した.術後病理診断で胆嚢脂肪腫症と診断した.報告例が非常に少ない疾患であるが,特徴的な画像を示す疾患であり,術前診断には本症の存在を念頭に入れておくことが重要である.

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© 2012 日本臨床外科学会
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