日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
膵頭十二指腸切除術を施行した同時性重複膵癌の3例
梶原 麻里森本 芳和赤丸 祐介藤井 眞弓場 健義山崎 芳郎
著者情報
キーワード: 膵癌, 重複癌, 同時切除
ジャーナル フリー

2012 年 73 巻 2 号 p. 448-453

詳細
抄録
膵頭十二指腸切除術(PD)を施行した同時性重複膵癌3例を経験したので報告する.症例1は51歳,男性.主訴は黄疸.膵頭部に3cm大,右腎に6cm大の腫瘍を認め,PDおよび右腎摘出術を同時に施行した.膵癌はStage IV b,腎はStage IIであった.症例2は72歳,男性.主訴は黄疸.膵頭部に3cm大,胃体部に0-II cの早期胃癌を認めた.広範胃切除により胃癌の郭清範囲をPDに含め,一括切除した.膵癌はStage IV a,胃癌はStage I Aであった.症例3は77歳,男性.主訴は血糖の異常高値.膵頭部の1.5cm大の腫瘍は門脈に浸潤していた.右腎に5.5cm大の腫瘍を認めた.門脈合併切除を伴うPDと右腎摘出術を行い,門脈再建には右腎静脈を使用した.膵癌はstage IV a,腎癌はStage IIIであった.全例において,過度の侵襲なく,同時性重複膵癌に対し一期的切除が可能であった.
著者関連情報
© 2012 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top