日本臨床外科学会雑誌
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症例
胆嚢癌肉腫の1例
佐伯 隆人松野 剛宮本 章仁石井 龍宏井口 利仁藤澤 憲司
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キーワード: 胆嚢, 癌肉腫
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2012 年 73 巻 2 号 p. 454-459

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抄録
癌肉腫は上皮性悪性腫瘍の癌と非上皮性悪性腫瘍の肉腫が混在する腫瘍で,胆嚢原発の報告は45例しかなくまれな腫瘍である.症例は71歳の女性で,胆嚢内に3cm大の腫瘍を認め,胆嚢癌の診断で肝床切除術およびD2リンパ節郭清を施行した.病理組織検査では腺癌と紡錘形を呈する肉腫様の腫瘍細胞が混在し,両者の間に移行像を認めた.移行部付近の紡錘形腫瘍細胞の一部に上皮性マーカーが陽性であり「いわゆる癌肉腫」と診断した.文献的には乳頭状,結節状の形態を呈することが多く,自験例も有茎性の結節型腫瘍であり,浸潤性を示すことが多い通常の胆嚢癌との違いと考えられた.通常の腺癌より予後不良とされていることが多く,化学療法等は効果が期待できないとの意見が多い.しかし,自験例はS-1療法を選択し術後24カ月間継続投与し再発なく経過している.
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© 2012 日本臨床外科学会
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