日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
成人特発性気腹症の3例
河内 雅年福田 三郎秋本 修志中島 一記先本 秀人江藤 高陽
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 73 巻 2 号 p. 475-480

詳細
抄録
症例1は77歳,男性.平成18年に胸部X線写真で腹腔内遊離ガスを指摘され入院.腹部症状や炎症所見なく,保存的治療で画像上改善したため退院とし,経過良好であった.症例2は85歳,女性.平成21年に胸部X線写真で腹腔内遊離ガスを指摘され入院.この患者は平成6年にも同様に腹腔内遊離ガス認め,試験開腹するも穿孔部位は確認できず,特発性気腹症と診断されていた.腹部症状や炎症所見を認めないため保存的治療のみで退院とし,経過良好であった.症例3は85歳,男性.平成23年に胸部X線写真で腹腔内遊離ガスを指摘された.この患者は平成19年にも腹腔内遊離ガスを指摘され入院.腹部症状や炎症反応認めず,特発性気腹症と診断され保存的治療で改善していた.前回同様に画像所見以外の症状を認めないため外来経過観察とし,経過良好であった.腹腔内遊離ガスを認めるにも関わらず腹部症状に乏しい場合は,本症の可能性を念頭に置き,十分な観察のもと保存的治療が可能と考えられる.
著者関連情報
© 2012 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top