日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹膜透析導入後に発症した鼠径ヘルニアに対しmesh plug法で修復術を行った3例
安蘓 鉄平当間 宏樹水元 一博田中 雅夫
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キーワード: CAPD, 鼠径ヘルニア, mesh plug
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2012 年 73 巻 4 号 p. 1021-1025

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抄録

持続携行式腹膜透析(Continuous ambulatory peritoneal dialysis;CAPD)導入後に,しばしば鼠径ヘルニアを発症することが知られているが,その治療法や周術期の透析管理に関しては,一定の見解が得られていない.今回,CAPD導入後に鼠径ヘルニアを発症し,鼠径ヘルニア修復術を施行し治療しえた3例を経験したので,文献的考察を加え報告する.3症例はいずれも外鼠径ヘルニアであり,CAPD導入後,3週から4カ月後の発症であった.全例でmesh plug法を施行した.2例は術後に一時的な血液透析の導入を行ったが,1例は血液透析導入せず,術後2日目にCAPDを再開した.術後に,特に問題となる合併症やヘルニアの再発を認めなかった.mesh plug法はCAPD導入後鼠径ヘルニアの手術術式として有用であり,CAPD再開時期は,今回の検討では早期でも問題はなかった.

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© 2012 日本臨床外科学会
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