日本臨床外科学会雑誌
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症例
ステロイドの局注と全身投与が著効をみた大腸癌術後吻合部狭窄の1例
高林 一浩斉田 芳久榎本 俊行大辻 絢子長尾 二郎草地 信也
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2012 年 73 巻 5 号 p. 1159-1162

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抄録
下部消化管術後吻合部狭窄は治療に難渋すると患者QOLの低下につながる.今回われわれは大腸癌術後吻合部の浮腫性狭窄に対しステロイドの局注と全身投与の併用にて著明に改善を得た1例を経験したので報告する.症例は60歳代,女性.平成23年6月上行結腸癌ステージIIに対し腹腔鏡下結腸右半切除術を施行され退院となったが,退院4日後にイレウスの診断にて入院となった.腹部造影CT検査にて吻合部の浮腫性狭窄が原因であると診断した.保存的加療で改善が得られず,内視鏡的バルーン拡張術を試みるも,ガイドワイヤーが通過せず施行不可能であったため,ステロイドの局注と2日間の点滴静注を併用したところ,症状の早急な改善が得られた.投与方法や長期成績など今後検討する課題はあるが,下部消化管術後吻合部狭窄に対しステロイド投与が有効であることが示唆された.
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© 2012 日本臨床外科学会
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