日本臨床外科学会雑誌
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症例
Segmental arterial mediolysisが成因と考えられた小網出血の1例
濱口 純篠原 敏樹前田 好章二川 憲昭濱田 朋倫武田 広子
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2012 年 73 巻 5 号 p. 1248-1251

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抄録
症例は57歳,女性.突然の心窩部痛が出現し救急搬送された.既往として,5年前に子宮癌にて手術歴があった.来院時CTにて腹水と胃背側に造影効果のない腫瘤影を認めた.腹水穿刺では血性腹水であった.急性腹症,腹腔内出血の診断に至り,緊急開腹手術となった.開腹所見では胃角小弯部に間膜の裂傷を認め,裂傷の他にここからの出血・凝血塊を認めたため,最終的に同部位からの出血と判断した.出血部の間膜を切除し止血をえた.腹部外傷の既往はなく,出血素因も認めなかった.病理組織学的検索では腫瘍性病変は認めず,最終的にsegmental arterial mediolysisが成因と考えられる小網出血の診断となった.小網を出血源とする腹腔内出血は文献上極めてまれであるが,若干の文献的考察を加え報告する.
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© 2012 日本臨床外科学会
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