抄録
目的:大腸癌肝転移に対するラジオ波焼灼療法(radio-frequency ablation;RFA)と肝切除について比較検討した.対象と方法:2002年4月より2010年6月までに,大腸癌肝転移に対しRFAを28例,肝切除を42例に施行した.局所再発率とその危険因子について検討した.結果:局所再発は肝切群8例,RFA群15例にみられた.3年生存率は肝切群63.0%,RFA群42.2%と有意差を認めたが,5年生存率では有意差はみられなかった.腫瘍径が20mmを超える症例ではRFA群で有意に局所再発率が高かった(p<0.001).多変量解析では,局所再発危険因子は,RFA (p<0.001),原発巣の静脈侵襲;v2-3 (p=0.004),肝転移個数;2個以上(p=0.016)であった.結論:大腸癌肝転移に対するRFAは肝切除と比べ局所制御能が劣っており,適応を慎重に考慮する必要がある.