日本臨床外科学会雑誌
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症例
RaRS直腸癌による成人腸重積の1例
田村 温美志田 大高浜 佑己子松岡 勇二郎谷澤 徹宮本 幸雄
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2013 年 74 巻 1 号 p. 146-151

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抄録
腸重積を発症する大腸癌の原発巣の占居部位としては,解剖学的に腸間膜を有するS状結腸および盲腸が大半であり,直腸は稀である.今回われわれは直腸癌による腸重積症を経験したので報告する.症例は,74歳女性.主訴は血便.近医での直腸診で腫瘤を指摘され紹介受診した.CT検査で,軸位断・冠状断でmultiple concentric ring sign,矢状断で直腸内に約4cmの腸管重積像を認めた.内視鏡検査と併せて,直腸癌による腸重積と術前診断した.腹痛や腹膜刺激症状がないことから待機的手術を行う方針として,2012年5月に低位前方切除術・D3リンパ節郭清および同時に右乳癌に対する乳房切除術を行った.術中所見では重積は自然に解除されていた.腫瘍は,Ra-RS,4/5全周性の2型で,径50×44mm,SS,N2(4/24),H0,P0,M0,fStage IIIbであった.周術期はERASで積極的な治療を行い術後5日目に退院した.
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© 2013 日本臨床外科学会
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