日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 67
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論文集
サステナビリティ・コンピテンシーの育成に向けた生物多様性教育の展開
外来種を題材とした小学校理科の授業実践
*藤井 浩樹K. F. アルディ土井 徹
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抄録

ESDを取り入れた理科教育では、批判的思考、システム思考、未来思考といった能力を児童生徒に育成することが求められる。これらの能力はサステナビリティ・コンピテンシーの要素である。これらの育成をめざして生物多様性に関する小学校理科の授業を開発・実践した。題材は外来種であった。ホンビノスガイを題材とした授業では、児童は環境、社会、経済という複数の観点を吟味しながら、この貝への対応を批判的に検討していた。また、ニジマスを題材とした授業では、児童は外来魚の移入による生き物同士のつながりへの影響をシステムとして捉えていた。さらに、マングースとミシシッピアカミミガメを題材とした授業では、児童は過去の選択が未来に及ぼす影響を踏まえ、予測と予防に基づいた外来種との妥当な付き合い方を考えていた。今後の課題は、批判的思考や未来思考の過程において児童の価値や倫理がどのように関わるかをより明確にすることである。

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