主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会 第49回年会
回次: 49
開催地: 広島大学 東広島キャンパス
開催日: 2025/09/05 - 2025/09/07
ESDを取り入れた理科教育では、批判的思考、システム思考、未来思考といった能力を児童生徒に育成することが求められる。これらの能力はサステナビリティ・コンピテンシーの要素である。これらの育成をめざして生物多様性に関する小学校理科の授業を開発・実践した。題材は外来種であった。ホンビノスガイを題材とした授業では、児童は環境、社会、経済という複数の観点を吟味しながら、この貝への対応を批判的に検討していた。また、ニジマスを題材とした授業では、児童は外来魚の移入による生き物同士のつながりへの影響をシステムとして捉えていた。さらに、マングースとミシシッピアカミミガメを題材とした授業では、児童は過去の選択が未来に及ぼす影響を踏まえ、予測と予防に基づいた外来種との妥当な付き合い方を考えていた。今後の課題は、批判的思考や未来思考の過程において児童の価値や倫理がどのように関わるかをより明確にすることである。