日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡併用経皮経肝胆嚢ドレナージを施行した急性胆嚢炎の1例
宮坂 大介山口 晃司菊地 健司松永 明宏新関 浩人池田 淳一
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2013 年 74 巻 2 号 p. 508-515

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抄録
症例は77歳,女性.糖尿病,高血圧症,肝硬変および頸動脈硬化症に対し抗血小板薬を内服していた.10日前より右季肋部痛を認め3日前に他医受診.急性胆嚢炎に対し保存的治療が行われたが奏効せず当院紹介.来院時,中等症急性胆嚢炎,敗血症,DICの状態で,PTGBDを考慮したが腹水貯留のため適応外とされ,ETGBDも不成功に終わったため,審査腹腔鏡を施行.発症から10日経過していたこと,抗血小板薬内服中であったこと,肝硬変症例であったことより,合併症のリスクを考量し腹腔鏡併用下にPTGBDを施行,術中出血のないことを確認し,右横隔膜下に情報ドレーンを留置し終了した.術後人工呼吸管理を要したが2日目に抜管,経過良好で25日目にPTGBD留置のまま退院,3カ月目に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.腹腔鏡併用PTGBDは,急性胆嚢炎に対するドレナージ法の選択肢の一つと考えられたので報告する.
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© 2013 日本臨床外科学会
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