日本臨床外科学会雑誌
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症例
十二指腸に神経内分泌腫瘍とGISTを併発した神経線維腫症1型の1例
中村 雅憲山田 靖哉天野 良亮木村 健二郎平川 弘聖
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2013 年 74 巻 4 号 p. 942-946

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抄録
神経線維腫症1型(以下NF1)の42歳男性.平成22年3月,黒色便にて近医受診.上部消化管内視鏡にて十二指腸に腫瘍を認め,当院紹介.腹部CTにて十二指腸下行脚~水平脚に50×50×25mmの腫瘤を認めた.上部消化管内視鏡・EUSで十二指腸下行脚Vater乳頭近傍に中心陥凹伴う21×16mmの粘膜下腫瘍を認め,生検では神経内分泌腫瘍(以下NET)であった.水平脚にも51×31mmの粘膜下腫瘍を認めた.5月に膵頭十二指腸切除術を施行.病理結果はNETとgastrointestinal stromal tumor (以下GIST)であった.術後経過は良好で術後19日目に退院し,現在まで2年8カ月再発を認めていない.NETやGISTが合併したNF1は近年比較的報告されているが,重複症例の報告は少ない.NF1に合併したNETとGISTについて,若干の文献的考察を加えて報告する.
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© 2013 日本臨床外科学会
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