日本臨床外科学会雑誌
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症例
右結腸曲が嵌入したWinslow孔ヘルニアの1例
原田 真吾阿部 哲夫久保 博一長田 俊一長谷川 誠司小尾 芳郎
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2013 年 74 巻 8 号 p. 2317-2320

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抄録
症例は50歳,女性.前日から持続する腹痛と嘔気のため当院を受診した.来院時,腹部所見で右上腹部の圧痛,下腹部の膨隆を認めるも腹膜刺激症状は認めなかった.腹部造影CT検査では少量の腹水と大腸が全体的に拡張し,右結腸曲がWinslow孔から網嚢内に嵌入し,拡張している所見を認めた.Winslow孔ヘルニアによる結腸イレウスの診断で同日緊急手術を施行した.開腹したところ,3横指大のWinslow孔に約20cm長の右結腸曲が嵌入していた.小網側より用手的に整復可能で,結腸の壊死所見は認めなかったため,腸切除は施行しなかった.術後経過良好で術後12日目に退院とした.嵌入臓器が結腸であった極めて稀なWinslow孔ヘルニアの症例を経験したので報告する.
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© 2013 日本臨床外科学会
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