抄録
症例は62歳,女性.主訴は腹痛.平成23年4月,子宮頸癌にて,術前化学療法(5-FU,CDDP)を施行後,広汎子宮全摘術,膀胱部分切除術,尿管新吻合を施行された.病理検査は扁平上皮癌 keratinizing type stage IIbであった.平成23年10月中旬から食後の腹痛出現.10月27日には嘔吐も認め再入院した.long tubeを挿入し造影すると,小腸に全周性の狭窄を認めた.癒着性または子宮頸癌再発による腸閉塞と診断し手術を施行した.骨盤底には局所再発と考えられる腫瘤を触知した.また,回盲弁より約60cm口側の回腸に3cm大の腫瘍を触知した.腹水,播種結節なく,小腸部分切除術,S状結腸により人工肛門造設術を施行した.病理学的検査にて小腸腫瘍は高分化型扁平上皮癌であり,子宮頸癌小腸転移と診断した.今回われわれはまれな子宮癌小腸転移を経験したので報告する.