日本臨床外科学会雑誌
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症例
集学的治療が奏効した大腸原発内分泌細胞癌の1例
安藤 知史愛甲 聡小山 恭正大平 正典
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2014 年 75 巻 10 号 p. 2812-2816

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抄録
症例は59歳,女性.右下腹部痛および発熱を主訴に近医を受診し,腸炎の診断で経過観察となっていたが,症状が増悪し発症10日後に施行したCTで上行結腸癌を認めたため当院に紹介受診となった.術前検査でStage IIIbの大腸原発の内分泌細胞癌と診断され,術前化学療法として肺小細胞癌に準じてCDDP+CPT-11を行った.著明な縮小効果を得たため,腹腔鏡補助下結腸右半切除術,D3を施行した.術後化学療法として同様の方法に引き続きXELOX療法を行い,現在まで1年6カ月再発を認めていない.大腸原発の内分泌細胞癌は予後不良と言われており,現時点では治療方針が確立しているとは言い難い.本症例では特に術前化学療法により腫瘍の著明な縮小効果が得られており,術前化学療法の有効性が示唆された.
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© 2014 日本臨床外科学会
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