日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
胆嚢壁肥厚と隆起性病変に対する腹腔鏡下胆嚢全層切除術・胆嚢床切除術
大目 祐介宮下 正上田 翔橋田 和樹橋本 洋右前田 賢人
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2014 年 75 巻 2 号 p. 353-359

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抄録
はじめに:早期胆嚢癌を含めた胆嚢壁肥厚と隆起性病変に対して施行した腹腔鏡下胆嚢全層切除術・腹腔鏡下胆嚢床切除術について検討・報告する.対象:2010年4月から2013年3月までの間に,胆嚢壁肥厚と隆起性病変に対して施行した腹腔鏡下胆嚢全層切除術23例,胆嚢床切除術3例を対象とし,その短期成績について検討した.
結果・考察:開腹移行例はなく,全層切除を行った非癌症例1例で術中胆嚢穿孔をきたした.全層切除と胆嚢床切除それぞれで,平均出血量9.5mlと73.3ml,術後平均在院日数2.6日と6.6日で,合併症は認めなかった.胆嚢癌を5例(19.2%)に認めたが,切除断端は全て陰性であった.1例他病死をきたしたが,他4例は無再発生存中である.胆嚢壁肥厚,隆起性病変や早期胆嚢癌に対する腹腔鏡下胆嚢全層切除術・胆嚢床切除術は安全性・低侵襲性・根治性を兼ね備えた妥当な術式と考えられた.
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© 2014 日本臨床外科学会
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