日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
Invasive micropapillary carcinoma成分を有した大腸癌の9例
山村 喜之武藤 潤鯉沼 潤吉吉岡 達也村川 力彦大野 耕一
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2014 年 75 巻 3 号 p. 621-626

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抄録
Invasive micropapillary carcinoma(以下 IMC)は,リンパ管様の空隙に囲まれた線維血管性間質を欠く微小乳頭状癌胞巣を組織学的特徴とする癌であり,乳腺・尿路・肺・唾液腺での発生が報告されている.2009年1月から2011年12月までの3年間に当科で切除した大腸癌は298例・320病変あり,そのうちIMC成分を有した症例を9例・9病変に認めた(IMC群).転移陰性群(Stage 0~II)が非IMC群で153例,IMC群で1例であり,転移陽性群(Stage III~IV)は非IMC群において118例,IMC群では8例であった.Stgae IV以外の症例は233例であったが,そのうち非IMC群は227例中25例(11%)に再発を認め,IMC群では6例中5例(83.3%)に再発を認めた.IMCは非常に悪性度が高く発見時には既に進行している例が多く,また再発率も高かった.
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© 2014 日本臨床外科学会
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