日本臨床外科学会雑誌
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症例
術中にアナフィラキシーショックをきたしたラテックスアレルギーの1例
中田 晴夏磯野 忠大芦沢 直樹植田 猛木村 貴彦上村 和康
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2014 年 75 巻 4 号 p. 1124-1128

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抄録

症例は70歳,男性.胃癌(T1b(SM),N0,M0,H0,P0,cStage IA)に対し,腹腔鏡下胃全摘術を施行した.既往に慢性蕁麻疹,バリウムとニフレックによるアナフィラキシーがあった.術前の血清ラテックス抗原特異的IgE抗体は陰性だった.術中,標本摘出と再建のため小開腹を行うと,血圧の急激な低下と顔面紅潮を認めた.ラテックスによるアナフィラキシーショックを疑い,直ちに抗ショック療法と手袋の変更を行い患者の状態は改善した.手術は無事終了し,術後経過は良好だった.術後血清ラテックス抗原特異的IgE抗体は陽性となった.本病態の発症を未然に予想することは非常に困難であり,発症した際には本疾患を鑑別に挙げ,適切な対応をすることで,生命にかかわる事態は避けられると考えられた.

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© 2014 日本臨床外科学会
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