日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡補助下胃全摘術を施行した胃限局性若年性ポリポーシスの1例
佐藤 優矢島 和人小林 和明臼井 賢司坂本 薫若井 俊文
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2014 年 75 巻 4 号 p. 941-945

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抄録
胃限局性若年性ポリポーシスに対し,腹腔鏡補助下胃全摘術を施行した.症例は28歳,女性.母方の祖父・母・兄に消化管ポリポーシスの家族歴を認めた.上部消化管内視鏡では胃体部から幽門部に浮腫状のポリポーシスを認めた.漏出性の貧血と低タンパク血症は内科的治療に抵抗性で手術の方針となった.5ポートに5cmの小開腹,気腹法で,腹腔鏡補助下胃全摘術,Roux-en Y法再建を施行した.総手術時間は257分,出血は少量であった.術後経過は順調で10病日に退院した.病理結果では若年性と過形成性ポリープの混在型で,遺伝子検索ではexon 11のSMAD4遺伝子に病的変異を認めた.本疾患は若年者に多く,美容性に優れた腹腔鏡手術のよい適応と考えられた.
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© 2014 日本臨床外科学会
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