抄録
症例は73歳,女性.胸部下部食道癌に対し根治的化学放射線療法を施行し,効果判定にてCRの判断となった.
初回治療後5年1カ月の腹部CTにて腹腔内リンパ節の腫大を指摘,PET-CTでも同部位にFDGの集積を認め食道癌転移と診断した.また,同時期の上部消化管内視鏡にて胸部上部食道に新規上皮内癌も認めたため,腹腔内転移リンパ節に対し腹腔鏡下リンパ節切除および食道新規病変に対し内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を同時施行した.
食道癌再発病変の治療については議論の及ぶ所であり,本症例について若干の文献的考察を加え報告する.