日本臨床外科学会雑誌
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症例
肺癌・胃癌・胆管癌・S状結腸癌・前立腺癌の5重複癌の1例
渡海 大隆, 原口 正史, 北島 正親, 大野 毅, 入江 準二, 井上 啓爾
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キーワード: 5重複癌, 同時性, 低侵襲手術
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2014 年 75 巻 6 号 p. 1739-1744

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抄録
症例は75歳,男性.2010年に前立腺癌の診断で小線源治療を受け再発なし.2012年2月,黄疸を指摘され当院紹介受診.精査にて左肺癌・胃前庭部早期癌・下部胆管癌・S状結腸癌を認めた.
同年3月,腹腔鏡補助下膵頭十二指腸切除+S状結腸切除術を施行.その20日後に胸腔鏡下左上葉切除を施行した.術後経過は良好で肺切除後9日目に退院した.病理組織学的診断では肺が低分化扁平上皮癌(Stage IIIA),胃が高分化腺癌(Stage IA),胆管が中分化腺癌(Stage II),S状結腸が中分化腺癌(Stage IIIb)であった.同時性4重複癌を含む異時性5重複癌は極めて稀であり,4重複癌を一回の入院ですべて切除しえた.手術の順序や術式の工夫,内視鏡手術による低侵襲化など十分な戦略をたてることで,短期間で安全に根治手術が施行できると考えられた.
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© 2014 日本臨床外科学会
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